オズボーンのチェックリストとは?個人店で使える9つの問いと具体例
オズボーンのチェックリストとは?
個人店で使える9つの問いと具体例
「新しいメニューを作りたいけれど、何も思いつかない」
「次のキャンペーンを考えているけれど、去年と同じような内容になってしまう」
個人店では接客や施術、仕入れなど普段の仕事をしながら、経営についても考えなければなりません。
新しいアイデアを考えるためだけに、何時間も使うのは難しいものです。
そんなときに使える発想法のひとつが、オズボーンのチェックリストです。
この記事では、オズボーンのチェックリストの9つの問いを紹介しながら、美容室・サロン・飲食店などの個人店ではどう使えるのかを具体的に考えていきます。
最後には、出てきたアイデアをHPへどう反映するかまで紹介します。
オズボーンのチェックリストとは
オズボーンのチェックリストとは、ブレインストーミングの提唱者として知られるアレックス・F・オズボーンによるアイデア発想法です。
特徴は、自由にアイデアを考えるのではなく、
「他の使い道はないか?」
「もっと小さくできないか?」
「何かと組み合わせられないか?」
といった問いを、すでにある商品やサービスに当てていくこと。
ゼロから新しいものを生み出すというより、今あるものを違う角度から見直す方法と考えるとわかりやすいでしょう。
なぜ個人店と相性がいいのか
個人店の場合、大きな会社のように商品企画の専門部署があるわけではありません。
オーナー自身が現場に立ちながら、
「平日の予約を増やせないか」
「新しいメニューを作れないか」
「リピーターを増やせないか」
と考えていることも多いと思います。
だからこそ「自由にアイデアを出してください」よりも、
考える方向を決めてくれる問いが役立ちます。
紙とペンがあれば、一人でも始められます。
オズボーンのチェックリスト9項目
①転用|別の使い道はないか
今あるものを、別の目的に使えないか考えます。
たとえば美容室なら、シャンプー台を通常の施術だけでなく、短時間の頭皮ケアメニューに使う。
飲食店なら、店内で提供しているスープをテイクアウト商品として販売する。
新しい設備を増やさなくても、すでに持っているものが別の商品になるかもしれません。
②応用|他のやり方を使えないか
自分とは違う業界の仕組みを借りてみます。
たとえば歯科医院の「定期検診のお知らせ」のように、次回来店の目安をお客様へ伝える。
スーパーの曜日セールのように、曜日限定メニューを作る。
同業他店だけを見るのではなく、違う業種を見るのがポイントです。
③変更|見せ方を変えられないか
商品自体を変えなくても、名前や見せ方を変える方法があります。
たとえば、
「カット」
だけではなく、
「朝のセットを楽にしたい方向け」
という見せ方に変えてみる。
HPのメニュー説明でも使いやすい考え方です。
④拡大|もっと大きくできないか
時間・量・サービス範囲などを増やしてみます。
通常より施術時間を長くしたコースを作る。
アフターフォロー期間を延ばす。
人気商品をセットにして内容を充実させる。
「拡大」は価格を上げるための価値づくりにも使えますが、増えた作業時間や原価も一緒に確認しておきましょう。
⑤縮小|もっと小さくできないか
逆に、小さくしてみます。
15分だけの前髪カット。
料理のハーフサイズ。
初めての方向けのお試しメニュー。
個人店では特に使いやすい問いです。
初めてのお客様にとって「いきなり通常メニューを頼まなくてもいい」という選択肢は、来店のハードルを下げることがあります。
⑥代用|別のものに置き換えられないか
今使っているものや方法を、別のものへ置き換えてみます。
たとえば紙の予約管理をオンライン予約に変える。
自分で行っていた作業の一部を外部サービスへ任せる。
商品だけではなく、普段の業務にも使える問いです。
⑦再配置|順番や場所を変えられないか
内容を変えず、順番や配置を変えてみます。
たとえば来店直後に次回の案内をするのではなく、会計時に伝える。
HPなら、あまり見られていない下部の人気メニューをファーストビュー近くへ移動する。
「何を伝えるか」だけではなく、「いつ・どこで伝えるか」を考えます。
⑧逆転|反対にできないか
普段当たり前だと思っている前提を逆にします。
「お客様に来てもらう」から「こちらから行く」へ変えれば、訪問サービスが考えられます。
「商品を売る」から「やり方を教える」に変えれば、ワークショップや講座になるかもしれません。
少し突拍子もないくらいで構いません。
すぐに実行できなくても、新しいサービスの種になることがあります。
⑨結合|何かと組み合わせられないか
2つ以上のものを組み合わせます。
人気メニューをセットにする。
近所のお店と共同キャンペーンをする。
商品とアフターフォローをセットにする。
今あるもの同士を組み合わせるだけなので、小さなお店でも比較的試しやすい方法です。
個人店での使い方は3ステップ
9項目すべてを眺めても、何について考えればいいかわからなければアイデアは出ません。
最初に「考える対象」を決めます。
STEP1|考える対象を1つにする
「お店を良くする方法」では広すぎます。
たとえば、
・平日16〜18時の空き時間・ランチメニュー
・初回来店のお客様への案内・HPのメニュー紹介・会計後の次回予約案内
くらいまで絞ります。
STEP2|9つの問いを当てる
決めた対象に、9つの問いを順番に当てます。
この段階では「できる・できない」を考えすぎないこと。
思いついたものを、とりあえず紙に書いていきます。
全部の項目を埋める必要もありません。
STEP3|小さく試せるものを選ぶ
20個のアイデアが出ても、20個全部を実行する必要はありません。
むしろ個人店では、1つだけ選んで試した方が動きやすくなります。
出したアイデアを選ぶ3つの基準
候補が出たら、次の3つで絞ってみてください。
①大きなお金をかけずにできるか
②今の人数で実行できるか
③1週間程度で試せるか
3つとも当てはまるものがあれば、まず試してみます。
そして可能なら、常連のお客様に、
「こういうメニューがあったらどうですか?」と聞いてみます。
最初から完璧な商品を作る必要はありません。
小さく試して、反応を見ながら直せることは、小規模なお店だからこその強みでもあります。
アイデアが決まったらHPも見直す
ここは意外と忘れやすいところです。
新しいメニューを作っても、HPが以前のままではお客様には伝わりません。
たとえば「縮小」から初回のお試しメニューを作ったのであれば、
・トップページに初回メニューを掲載する・料金ページへ追加する
・「初めての方へ」から誘導する・予約ボタンの近くに表示する
といった変更が考えられます。
「変更」でメニューの見せ方を変えたのであれば、HPの商品名や説明文も変更します。
「結合」でセットメニューを作ったのであれば、それぞれを別々に紹介するだけではなく、セットで利用するメリットを伝えます。
つまり、
商品を変える → 伝え方も変える
ところまでがセットです。
良い商品やサービスを作っても、お客様にその違いが伝わらなければ選ぶ理由にはなりません。
オズボーンのチェックリストを使うときの注意点
オズボーンのチェックリストは、使えば売れる商品が作れる方法ではありません。
あくまで「考える方向を増やすための道具」です。
面白いアイデアでも、お客様が必要としていなければ続きません。
そのため、
アイデアを出す → 小さく試す → お客様の反応を見る → 修正する
という使い方がおすすめです。
また、9項目すべてを無理に埋める必要もありません。
考えやすい問いを2〜3個選ぶところから始めても十分です。
まとめ
オズボーンのチェックリストは、アイデアをゼロからひねり出すためのものではありません。
今ある商品やサービスに、
転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・再配置・逆転・結合
という9つの角度から問いを当てる方法です。
新しいメニューやキャンペーンを考えたいときは、まず紙に「考えたいもの」を1つだけ書いてみてください。
そして「縮小できないか?」「組み合わせられないか?」など、2つくらいの問いから始めてみる。
そこから出た案を、小さく試してみます。
そして商品やサービスを変更したら、HPでの伝え方も一緒に見直してみてください。
自分のお店の強みやサービスを整理して、それをWebサイトでどう伝えればいいかわからない場合は、08col.でも一緒に整理しながらHPの構成や導線を考えています。
「HPを作り直すほどなのかわからない」という段階でも、まずは今のサイトで何を伝えるべきか整理するところから始められます。
_edited.png)


コメント